第500回記念JPSオークション Part.2 オススメ
Lot No.209 朝鮮鉄道郵便 大正白紙3銭貼 京城・新義州間(D欄上一) 4.2.3 安東縣発 前8.30
Lot No.209
 E欄縦線1本(縦バー)・A欄が「○○間」・D欄に「便」が入っていない朝鮮の鉄道郵便印は1907(明40)年から1923(大12)年まで使用されました。消印の「年」活字の前にピリオドがあり、「月」活字にはない、1種のエラー印です。
 鉄郵印は一般に不鮮明なものが多い中で、本品はまずますの消印だと思われます。
 なおこの時期の鉄郵印としては、ほかに「釜山京城間」、「京城元山間」、「大田木浦間」、「大田群山間」、「裡里群山間」などが知られています。
画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
Lot No.267 円単位・弥勒菩薩50円 〈印刷庁〉銘版つき10枚B
Lot No.267
 〈大蔵省印刷局〉銘版は1952(昭和27)年以降、印刷された切手につけられました。
 第2次動植物国宝図案(円単位)では、それ以前に印刷されていた切手には〈印刷庁〉銘版が存在します。1円、4円、8円、35円、50円の5種で、いずれも1952年の発行です。
 また〈印刷庁〉銘の切手の目打はほとんどが「普通櫛型」となっています(4円だけは「普通全型」) 50円の〈印刷局〉銘は単片でオークションなどに出品されることが多く、今回のような10枚Bはきわめて稀です。#86切手の裏にわずかにシミらしきものがありますが、ほとんど美品と言えます。なおカタログの普通櫛型の評価(10枚B)は25万円、〈印刷局〉銘は単片8万円となっています。
画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
Lot No.280 捕鯨5円(使用済) 寸詰まり
Lot No.280
 寸詰まりは輪転印刷機の不調によって、一時的に紙送りが停止することによって生じるもので、印面の縦寸法が短くなっています。最上段の第1列目に確認されていますが、寸詰まりの印面位置は様々です。
 出品物の縦寸法はほぼ正常ですが、全体に二重印刷のような感じで、これも寸詰まりの一種と考えられます。
画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
Lot No.384 朝鮮 標語入り機械日付印 時刻削り 乃木2銭貼私葉 大田 18.5.15
Lot No.384
 「内地」では公達82号によって、1943(昭和18)年2月以降は時刻表示が廃止されましたが、朝鮮ではそれより早く1940(昭和15)年6月から時刻表示を廃止しました。櫛型印の場合は「三つ星」を使いましたが、機械印(小型波型)の場合は、時刻表示を削ったものが多いようです。
 出品物の場合は横棒が1本残っており、活字を削ったような感じではありません。恐らく時刻活字を裏返して使ったのではないかと思われます。
画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
Lot No.2169 関東局始政30年3銭 第1コーナー縦5枚連、定常変種3枚
Lot No.2169
 関東局始政30年記念切手の3銭には定常変種「“S”字の下部セリフ細り」があります。この定常変種は100面シートの中の10枚に存在しますが、その位置は2段おきに「0」と「5」の番号に現れます(5、10、25、30、45、50、65、70、85、90)
 出品物は第1コーナー(上右耳紙つき)の縦5枚連ですので、#10、#30、#50の3枚に定常変種があります。このように記念切手の5枚連で3枚も定常変種が存在するというのは、ほかに例がないのではないかと思われます。
画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。