第507回JPSオークション オススメ
Lot No.37 4回国体8円(水泳のスタート)タブつき田型貼 外信便
Lot No.37

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 平面路(船便)の書状料金は1949(昭和24)年6月1日から24円になりました。出品物はその初期の使用例となっています(切手も発行月使用)。タブつきペアの国内1種便使用というのは時々見かけますが、田型貼の外信便というのは、極めて珍しいものだと思われます。
Lot No.173 櫛型日付印 松山 39.1.1(初日・朱印)
Lot No.173

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 1906年(明治39)1月1日から、全国の1・2等局で櫛型日付印が使用されました。印色は黒でしたが、横浜、神戸、大阪など大局を含む17局では朱印が使われました。これは、日露戦争勝利1年目の年賀を祝った記念印の性格をもったものとされています。
 日露戦争に功労のあった軍人を多く輩出した松山でも、当然、朱印を使用しました。
Lot No.254 富士鹿 旧版4銭貼 外信印刷物
Lot No.254
(内容例)
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  1922年(大正11)1月1日、外国郵便料金は2倍に値上げされました。書状は10銭→20銭、はがきは4銭→8銭、印刷物は2銭→4銭になり、これまでの田沢切手は使えなくなりました。というのは、外国郵便はUPU(万国郵便連合)の取り決めにより、郵便種別ごとに切手の刷色が決められているからです。書状は青色、はがきは赤色、印刷物は緑色とされています。そこで発行されたのが富士鹿切手です。
 富士鹿4銭(緑色)は印刷物の料金です。印刷物(printed matter)は絵葉書に多く見られますが、出品物のように封書も存在します。
 1922年の郵便料金の値上げが余りにも大幅だったため、1925年(大正14)には値下げされました。印刷物料金は再び2銭に戻り、これに対応する切手として風景2銭が発行されています。従って富士鹿4銭の外信印刷物としての適正使用期間は3年10か月となります。
Lot No.313 銭位・前島密1円貼 帯封
Lot No.313

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 前島密1円貼帯封は、円単位のものは時々見かけますが、銭単位のものは極めて少ないようです。第3種(日刊新聞など)1円の郵便料金は、1951年(昭和26)11月1日からで、銭位・前島密1円はそれに適応しました。しかし円位・前島密1円が1952年(昭和27)8月11日に発行されたため、銭位の適正期間はわずか9か月という事になります。
 出品物も円単位が発行されて以降で、適正期間ではありませんが、入手までの“つなぎ”としてお手元に置かれてはいかがでしょうか。
Lot No.2696 事故印 岩代/雪支/郡山(非実逓)
Lot No.2696
(内容例)
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 「雪支」(ゆきづかえ)は大雪のため郵便が遅延したときに押された印で、「川支」「風波支」などとともに事故印または事故関係印と呼ばれています。
 この郡山の「雪支」印は印顆そのものが残っていて、所持されている方(新潟在住)が、はがきや紙片に押おしたものが多く存在します。郵便物に実際使用されたものは未発表です。