第508回JPSオークション オススメ
Lot No.2114 1次昭和 厳島神社30銭 櫛 第十海軍 16.7.14 三星
Lot No.2114

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 海軍軍用郵便所は第1所から第9所までは、日中戦争最中の中国方面に開設され、第10所以下は南洋方面に設けられました。第10所はトラックに昭和16年1月13日に開設されています。
 トラックは日本海軍の南方進出の最大の拠点となっていましたが、日米開戦より1年近くも前に開設していて、軍部はすでに戦争を予想して準備をしていたと考えられます。(鈴木孝雄著「野戦郵便局のロケーティング」より) 出品物はそれを証拠づける一品となります。
Lot No.2149 円位・観音10円、金魚35円貼、速達 櫛 山口・島田市 31.9.12 →山口・由宇
Lot No.2149

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 速達郵便の送達ルートから外れた地域にあてられた速達郵便物は、当初「地域外承知」とゴム印が押されました。昭和30年代の速達郵便の中には「速達配達地域外のため普通郵便で配達する」と表記されたゴム印または付箋が貼られたものも多く見かけます。
 出品物はこうした「地域外あて速達郵便物」ですが、ゴム印の文言が「直配達區域外につき郵送します」となっています。山口・島田市 31.9.12 前8-12で差出、山口・.由宇の着印は同日 後6-20となっていて、実際は、速達扱いで届いたのかもしれません。
 なお当時の封書速達料金は35円ですので、出品物は重量便と言う事になります。
 ※画像は一部加工してあります。
Lot No.2333 料金後納印+櫛 日本橋 26.8.21 書留・速達 →京都
Lot No.2333

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 ○特の朱印がありますので、いわゆる「あかつき便」と思われます。
 「あかつき便」は特別速達制度を引き継ぎ、昭和26年4月20日から29年4月26日まで取り扱われました。主に企業間に利用されたようで、郵政省も「銀行・会社などの営業時間終了後に引き受けて翌日営業時間開始時刻前に受取人に送達する」ことをセールスポイントにしています。
 日本橋 26.8.21後0-6で引き受けていますが、書留なので着印がありません。受取先の翌日の受付印が押してありますが、恐らく26.8.22の午前中に着いたものと思われます。料金別納便で切手貼付はありませんが、料金は、書状8円、速達20円、書留30円で、合計58円と想定されます。
Lot No.2829 年賀状コレクション 江戸時代〜昭和25年
Lot No.2829
(内容例)
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 年賀はがきの変遷を辿ったコレクションです。江戸時代末期から明治5年までの年賀飛脚状5通には「賃済早便」「早序」などの朱印が押してあるものがあります。初期のものには明治8年の二つ折りはがき(西京記番印)、明治9年の小型カナ入り半銭はがき(京都白抜記番印)、明治18年赤二貼封書(新潟ボタ、鏡字?)などが含まれています。
 大正16年(昭和2年)1月1日の消印はがき3通、南方(パラオ)、支那字入りはがき(欧文CANTON)、台湾年賀特別図入り年賀印なども入っていますが、「小代式」はありません。
 はがき230通以上、封書(軍事郵便がやや多い)10通以上というコレクションで、リーフにきれいに纏められています。