第510回JPSオークション オススメ
Lot No.77 1次昭和 水力発電所3銭 初日実逓便
Lot No.77

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 今回のオークションには乃木2銭、東郷4銭などの初日実逓便が何点か出品されていますが、この水力発電所3銭の使用例もその1つです。
 1938(昭和13)年5月1日から第1種の無封書状が印刷書状となり、120gまで3銭となりましたが、水力発電所切手はこの郵便料金に対応したものです。
 しかし、第4種も120g3銭と同じ料金だったため、その使用例が第1種か第4種か分からない場合もあります。その場合は封筒の大きさで判別できそうですし、第4種は種別の記載がある場合が多いようです。出品物は第1種(印刷書状)です。
Lot No.88 2次昭和 東郷5銭田型貼、逓信省検閲印
Lot No.88

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 1941年(昭和16)10月4日、防諜を目的として臨時郵便取締令が出されました。これによって外国との間に発着する封書は郵便検閲が行われることになりました。また、内国郵便も差出人の住所記載義務、二重封筒の禁止、外国人の人種記載などの規制がとられました。(出品物も人種が書き加えられています)
 こうした検閲の為に逓信省の中に部署が設けられ、それぞれに番号がついています。出品物の第6検閲は大阪にありました。
 「戦争と郵便」コレクションには欠かせない1点だと思われます。
Lot No.2412 FDC 少女とウサギ2円貼、手押し図入り年賀印
Lot No.2412

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 この切手の発行は1951(昭和26)年1月1日。元日に発行された切手はこの切手以外あるのでしょうか。年賀状の集配業務で正月の郵便局は掻き入れ時だが、集配業務をしていない小さな郵便局でも窓口を開けてこの切手を販売したのでしょうか(菊切手の2銭、4銭、10銭は元日発行ですが…)。
 元日早々、用意していたカバーに年賀切手を貼り、窓口に差出して出来たのがこのFDC。
 図入り年賀印は全国の集配局で使用されましたので、もっと数があってもよさそうですが、出品物のような姿のものはあまり多くはありません。
 年賀切手貼で手押図入り年賀印を押した年賀状も存在しますが、何万円もの値段がするといわれています。
Lot No.2437 林式機械印 東京中央6.1.1前0-7
Lot No.2437
(内容例)
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 林式機械日付印は1917(大正6)年後半から正式採用され、1935(昭和10)年までに全国204局で使用されました。この正式採用の前、3年間は試用期間とされ、東京中央、神田、京橋、大阪中央で使われました。出品物はこの試用期間のもので、正式採用のものとは局名や年号の字体が異なっています。
 林式機械日付印は、増大する年賀状の処理に対応しましたが、それを物語るように出品物の消印も元日の第1便(深夜)となっています。