第511回JPSオークション オススメ
Lot No.2063 菊 赤紫11/2銭貼私葉、明治→大正 サドル便
Lot No.2063

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 明治45年7月30日、明治天皇が崩御され、「同日以降を改めて大正元年とする」旨の改元の詔書が発せられました。しかし郵便の日付印は7月31日から大正元年としています。
 この菊切手11/2銭貼のはがきは、消印がやや不鮮明ですが、明治最終日の7月30日后7-9(X2型)で抹消し、大正元年初日の7月31日前11-后(2)(X3型)の着印があります。時代を跨った“サドル便“は興味深い郵趣品です。
Lot No.2138 震災切手20銭50枚B、東京印刷
Lot No.2138

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 震災切手20銭の東京印刷の使用済は比較的多く存在していると言われ、100面シートも存在します。この出品物は100面シートの下半分(50枚)で、新潟・十日町13.4.21 の櫛型印が15印押されています。
 状態は良好ですが、#86と#96にピンホールがあり、#85の印面に極く薄い茶シミがあります。
Lot No.2384 軍事切手 新大正毛紙3銭(平面版)貼エンタイア
Lot No.2384

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 軍事切手は、菊切手〜新大正毛紙まで長期間に発行・使用されました。
 新大正毛紙・平面版の関東州での使用は、1929年(昭和3)6月〜1938年(昭和13)4月で、出品物もこの期間内の昭和5年6月となっています。
 昔から遅い使用例として「旅順ゲーベル」が有名で、“珍重視”されていますが、使用例の評価は、平面版、輪転版とも同じ10万円となっています。
 軍事切手のエンタイアは状態の良いのが少ない中、出品物は消印も鮮明で、申し分のないマテリアルかと思われます。
Lot No.2590 京都切手展小型シート、定常変種(「郵」の字欠け)
Lot No.2590

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 戦後の記念切手小型シートには数多くの定常変種が報告されており、京都切手展にも「山に洞窟」(#2)、「『郵』にヒゲ」(#5)、「『圓』の下、枠外に点」(#5)などがあります。
 こちらの出品物の定常変種「『郵』の字欠け」は目立つ定常変種で、以前から人気がありましたが、あまり数は多くないようです。
 こうした記念切手の定常変種を紹介した特集が『郵趣』9月号に掲載されます。京都切手展SSの「『郵』の字欠け」も紹介されますので、ぜひそちらもご覧ください。
Lot No.3009 フレーム切手140セット(全て異種)
 切手額面80円時代のフレーム切手。額面800円(売価1,200円)のフレーム切手がほとんどですが、額面500円の中には、「宇宙戦艦ヤマト2199 PART1、PART2」(各 売価3,150円) 「宇宙兄弟」(売価3,150円) 「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」(売価2,940円)などが含まれています。また切手を一部使用したシートが2枚あります(額面450円)
 全部のフレーム切手の売価は単純に計算すると168,000円にもなり、それを額面以下で購入できれば、大変“お得な買い物”と言えそうです。
Lot No.3083 廃止された「縣」表示エンタイア7通
Lot No.3083
(内容例)
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 1871(明治4)年7月14日、明治政府は「廃藩置県」を行い、全国を3府302県としました。同年11月22日には72府県に減らしましたが、更に1876年(明治9)8月21日には3府35県まで削減しました。これによって、鳥取県、佐賀県、宮崎県など多くの県が廃止・統合されました。
 出品物はこの時期(明治8年)のもので、北條縣(岡山)、小田(岡山)、堺(大阪)、足柄(神奈川)、小倉(福岡)などが含まれています。
 数年前、このテーマで全国切手展に出品されたことがありますが、今後、郵便史として注目されるかもしれません。