第512回JPSオークション オススメ
Lot No.218 万国郵便連合(UPU)75年 24円切手貼、外信便、上タブつき
Lot No.218

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 UPU75年記念切手には8円切手にもタブつきが存在しますが、発行数は1/3で、圧倒的に24円が少なくなっています。しかも郵便に使うときは、耳紙を切り取ってしまうのが普通ですから、タブつきのエンタイアというのは希少で、「日専」でも『タブつき使用例加算』として3万円と評価しています。
 出品物は発行後5年後の使用例ですが、外信便にふさわしい三日月欧文印が押され、“見栄えのする”エンタイアだと思われます。
Lot No.240 飛信逓送切手2種 みほん
Lot No.240

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  飛信逓送切手は、明治初期 反政府活動に対応するための軍事無料郵便に使用するために4種が発行されました。
 1877(明治10)年の西南戦争の時に多く使われたといわれていますが、実際の使用例は確認されていません。
 未使用の現存数もあまり多くなく、現存するものは、出品物のように「見本」と墨で筆書されたものがほとんどです。
Lot No.324 旧小判切手8銭(単片) 札幌ボタ
Lot No.324

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 大型ボタ印は使用開始時期が1次〜8次まで分れていますが、札幌は那覇、根室と共に第5次使用局です。那覇、根室は大型ボタ印の中では“最難関”ですが、札幌はそれに比べると比較的マテリアルは多いようです。
 しかし使用済のほとんどが「赤二」で、出品物のような旧小判8銭はあまり多くはありません。恐らく書留便に貼られていた切手を剥がしたものと思われます。「日専」の赤二(単片)でのカタログ評価は3万円となっています。
Lot No.397 産業図案・茶摘み5円貼 外信印刷物
Lot No.324

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 外信印刷物5円料金は、1949(昭和24)年6月1日〜1951(昭和26)年12月1日までの2年半しかありません。茶摘み5円の1年前に発行された炭鉱夫5円切手が多く残っていたため、外信印刷物に茶摘み5円切手は余り使われなかったようです。
 外信便には欧文印が押されているのがベストですが、茶摘み5円貼で櫛型欧文印を押されたエンタイアを入手するには相当の努力と資金を必要とします。
 来年は「産業図案切手」発行70年の節目の年で、全国切手展でも企画部門のテーマになり、ますますこの「茶摘み5円」が人気が高まるかもしれません。とりあえず「櫛型印」で揃えていて、「欧文印」のチャンスを待つのも一つの方法ではないかと思われます。
Lot No.499 沖縄 〈改訂〉加刷100円 比嘉印つき田型
Lot No.499

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 沖縄切手の最難関は「〈改訂〉100円切手」です。この切手がコレクションの中に入っているかどうかで、収集のレベルが分かると言われます。発行数は1万枚で、そのうち8,000枚は使われ、未使用で残ったのは、わずかに2,000枚(20シート)と言われています。
 当時、郵政局の資材課用度係長の比嘉成佳氏の認印を押した「比嘉印」は、100面シートの8番切手の上部耳紙に押されたものです、今年10月20日に出版された「沖縄切手総カタログ」では、この切手の「比嘉印つき田型」の評価は150万円となっています。