第514回JPSオークション オススメ
Lot No.2344 シンガポール陥落2+1銭 4枚貼書状
Lot No.2344

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 国防献金の為、付加金をつけて発行されたこの切手は緒戦の戦果に浮かれた国民が挙って買い求め、1か月の間に売り尽くされたといわれています。私製はがき使用が一般的ですが、実際に郵便に使用され多物は少なく、大部分が未使用のまま残されました。
 「日専」では2枚貼書状の評価が載っていますが(8,000円)、 1か月半後に、郵便料金が5銭に値上げされたため、2枚貼使用は余り多くは残っていません。まして4枚貼(書状・2倍重量便)は極めて珍しく、見栄えがする逸品です。
Lot No.2355 旧小判1銭(茶)2銭(紫)貼、長崎小ボタ消書状
Lot No.2355

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 小型ボタ印は 1881(明治14)年4月から10月にかけて全国13局で使われました。長崎では大型ボタ印の最古使用が9月24日となっていますので、小型ボタ印の使用は5ケ月余りとなります。
 長崎ボタには小型ボタ、大型ボタとも「正字」(正N)と「鏡字」があります。小型ボタでは「正字」が圧倒的に多く、大型ボタでは殆んどが「鏡字」だというのも、変わった現象です。
 出品物は虫食い“が多い2級品ですが、資料的価値は充分にあります。
Lot No.2388 菊8銭・ 菊2銭貼 書留便
Lot No.2388

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 菊8銭1枚貼使用例として、「日専」では、“速達・4種便印刷物”を取り上げていますが、「名鑑」など各種の文献を探してもこのエンタイヤは掲載されておらず、極端に残存数が少ないことが判ります。 
 1枚貼適正使用としては、#2399にあるような「小包送票」が一般的です。しかしこの小包送票だけをアルバムリーフに1枚だけ貼るのは不自然です。実際に小包用紙に「送票」を貼ったものがほしくなりますが、そのエンタイアの入手はなかなか難しいと思われます。
 当面はこの書留(菊2銭との混貼)で我慢するしかなさそうです。
Lot No.2454 震災5厘田型貼 無封書状
Lot No.2454

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 日本では縦長封筒を使用していた関係で、シートから切手を切りとる時は縦にします。切手4枚の場合は「縦4枚連」が普通で、出品物のように田型に貼ることは滅多にありません。
 震災5厘切手は、第三種便用に発行されましたが、地方の小郵便局では使われることは殆んどありませんでした。そこで止む無く、2銭無封書状、3銭有封書状などに使ったものと思われます。しかしそうした使用も限度があり、大部分は未使用で残され、後日、廃棄処分にされたといわれています。
Lot No.2575 金剛力士500円 20面シート 逆抜目打
Lot No.2575

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 金剛力士500円の目打形式は4種類あります。
 @逆櫛(下抜け) A逆櫛(上抜け)
 B上下抜け・右抜け C上下抜け・左抜け
 この切手は 旧郵政省の払い下げボックスからよく出てきますので、使用済で4種類の20面シートを揃えることは可能ですが、未使用は高額と言う事もあり、かなり難しいと思われます。
 恐らく未使用で20面シートを4種揃えている人はいないのではないかと思われます。一つチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Lot No.2690 郵便番号宣伝切手(2時)5円、銘版つき50枚B、下抜全型
Lot No.2690

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 郵便番号宣伝切手(1次〜6次)には各種の目打型式があります。このうち第2次の15円(ナンバーくんとポスト)には、「逆抜櫛型」、「連続柵型」、「逆二連型」、それに「下抜全型」の4種類があることが知られています。
 銘版つき10枚Bでは、「逆抜櫛型」はすぐ分かりますが、あとの3つは、いずれも下部に目打が貫通していて、特徴がないと中々見分けがつきません。
 「全型目打」はシート上部の目打が左右と上に1つずつ抜けているのが特徴です。シート右側の50枚Bでしたら、全ての要件を満たしています。50Bの中の目打を折り曲げて、上下の目打を見えるようにしてリーフに整理すば、一目で「全型目打」と分かります。