第516回JPSオークション オススメ
Lot No.14 U小判2銭貼 奈良ボタ
Lot No.14

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 奈良は第7次使用局で明治20年11月からボタ印を使用開始しました。丸一印に変わるまで10ケ月間しか使用されていません。出品物は8月19日の最後期使用です。
 ボタ印は基本的には黒色ですが全国13局で茶印が使われています。奈良局も7次使用局(5局)では唯一、茶印を使っています。
 出品物は封筒の上部がカットされていますが、消印は鮮明で、このような状態のエンタイヤはそれほど数多くはないと思われます。

Lot No.62 富士鹿・昭和毛紙20銭、風景・昭和毛紙10銭ほか貼、外信書留便
Lot No.62

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 富士鹿・改色旧版8銭が珍しいと言われていますが、それ以上に集めるのが難しいのが「昭和毛紙」の富士鹿20銭と風景10銭です。未使用はそこそこありますが、消印と使用例は、滅多にお目にかかれません。そうした中、この両方が貼ってあるエンタイヤが存在するというのは驚きです。富士鹿、風景のどちらのコレクションに入れようか迷いますが…
 37銭分の切手が貼られていますが、当時は船便20銭、書留手数料16銭の36銭で、1銭オーバーしています。ほかの郵便料金の計算方法があるのかもしれません。

Lot No.310 軍事切手 菊3銭貼 TIENTSIN(DE欄時刻入り)
Lot No.310

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 軍事切手・菊3銭は朝鮮、満州、中国、関東州で広く使われましたが、中国局のものが最も少ないと言われています。更に、時刻がD欄とE欄に分割表示された欧文印は在中国局特有の形式です。
 出品物の時刻表示はY3型で、DE欄時刻表示入り欧文印の初期のものと思われます。

Lot No.432 和文ローラー 長野・上高地(季節)
Lot No.432

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 上高地局は毎年4月下旬から11月中旬まで開局する季節郵便局です。丸型印、風景印、和文ローラー印を使用しています。このうち昭和51年だけ「(季節)」と入ったローラー印を使用しました。全国的にも、このような形式のローラー印はなく、上高地局が唯一です。
 翌年からは、ただの「上高地」となっていますので、51年のローラー印は「幻の上高地」印と言われています。

Lot No.438 乃木2銭貼 ルイス絵入りカバー
Lot No.438

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 乃木2銭の初日風景印が押されています。2枚貼(4銭)で、ニュージーランド宛ての船便印刷物です。
 乃木2銭の初日印だけでも貴重なのに、それがルイス絵入りカバーだと…
 ルイス絵入りカバーは、特定の地域の風景を描いたものではなく、富士山、海、船、島を描くのが基本パターンで、出品物はそれに神社(鳥居)を追加しています。
 乃木2銭初日印とルイスカバーの取り合わせ。文句なしの逸品です。