第518回JPSオークション オススメ
Lot No.1171 同額面異種(旧小判茶1銭+U小判1銭)貼エンタイア
Lot No.1171

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 旧小判1銭は郵便料金が市内用、市外用に分かれていた時代に発行されています。
 それが明治16年1月1日、郵便条例の施行により全国均一料金になり、U小判切手3種が発行されました。この料金制度の改正時期に生まれたのが、同額面異種貼のエンタイアです。従って旧小判1銭は後期使用例、U小判1銭は初期使用例となります。
Lot No.1228 U小判2銭貼エンタイア 抹消印、着印とも丸一型便号空欄印
Lot No.1228

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 便号空欄印は郵便の取り集めが1日1回の場合。辺地の郵便局が多いようです。
 差出局の伊勢/慥柄(たしから)局は明治7年1月に開局、8年1月1日 五等郵便局、21年10月1日 三等郵便局となっています。また伊勢/神前(かみざき)局は明治21年10月1日に三等郵便局として開局しています。
 消印は明治23年2月21日ですから、神前局が便号空欄というのは判りますが、明治初期にできた慥柄局が便号空欄というのは少し不思議な感じがします。郵便局の何らかの事情によるものか、または便号活字を入れ忘れたエラー印かもしれません。
Lot No.1247 U小判3種貼書留便
Lot No.1247

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 明治16年1月1日から32年4月1日まで、有封・書留料金は8銭ですので、U小判3種貼は多く存在するはずですが、二重丸印時代のものは見たことがありません。出品物のように丸一印時代になると時々見かけますが、数はそれほど多くはないようです。
 UPU切手は万国郵便連合の規定によって発行されたものですので、外国郵便に3種貼で使われれば最適ですが、残念ながら、各1枚貼では外国郵便の適応料金はありません。
Lot No.2138 旧大正毛紙8銭貼はがき
Lot No.2138

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 1922年(明治11)1月1日、外信はがきは4銭から8銭に2倍に値上げされました。これによってそれまで使われてきた旧大毛4銭が使われなくなり、新たに富士鹿(旧版)8銭が発行されました。UPUの規定で外信はがきに使用する切手は赤色にすることになっていたためです。
 しかし1922年の料金改正の時期には、出品物のように富士鹿8銭が使われないケースもありました。旧大毛8銭の適応使用という事になりますが、YOKOHAMAの欧文機械印が押され、スッキリとした外信はがきです(周囲が少しヤケていますが…)。 絵面はカラーで横濱桟橋全景です。