第520回JPSオークション オススメ
Lot No.2248 秋田犬2円P貼年賀状 櫛型図入り年賀印
Lot No.2248

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 戦後の櫛型図入り年賀印は1950年(昭和25)から1956年(昭和31)まで使用されました。富士山、初日の出、折り鶴といった年賀図案が画かれ、人気がある消印です。ほとんどが官製年賀はがきに押され、私製のはがきは極端に少なくなっています。
 コマ図案の昭和31年は、図入り年賀印の最終年です。この年の私製年賀はがきには、多宝塔4円、ベニオキナエビス4円、オシドリ5円を貼ったものが少ないながらも存在しますが、秋田犬2円は滅多に見かけません。水剥がしをして縦Pでコレクションに加えることも出来るマテリアルです。(画像は一部加工してあります。)
Lot No.2272 ニホンジカ10円 「長野・上高地(季節)51」ローラー印
Lot No.2272

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 上高地局では昭和51年に限り「季節」と表示したローラー印を使用しました。この年の5月15日から9月30日までの夏季だけで、翌年にはこの文字が省かれて「上高地」だけになっています。4か月半だけ使用された珍しい消印です。
 以前、JPSオークションにこの消印が押された官製はがきが出品されたことがありましたが、はがきとローラー印の組み合わせに少し不自然さを感じました。そういう点では出品物のように、切手に押されたものの方が存在感をアピールできそうです。
Lot No.2277 弥勒菩薩50円 コート紙 用宗 52.7.5
Lot No.2277

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 コート紙の緑・弥勒菩薩50円は1977(昭和52)年〜80(昭和55)年に、東海郵政局管内と福島県の一部の郵便局で使われました。記念切手用の用紙に印刷されたため、普通切手用の用紙よりも表面に光沢があり、印刷スクリーンの網点がはっきりと見えるなどの特徴があります。
 出品物の消印の「用宗」(もちむね)は静岡市の南部にある郵便局で、52年もコート紙の使用時期と合致しています。

Lot No.2378 帝国議会議事堂完成6銭貼外信はがき
Lot No.2378

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 外信はがき6銭料金は、1925(大正11)年10月1日から1937(昭和12)年3月31日までの11年も続きました。しかしこの期間の6銭の記念切手は、UPU加盟50年、昭和大礼、赤十字国際会議、満州国皇帝来訪、そして帝国議会議事堂完成の5種類しかありません。
 外信はがきに記念切手を使うケースは余り多くはなかったようで、カタログ値段は5,000円〜6,000円していますが、実際はこの値段では入手できません。朝鮮・平壌の唐草印が押され、米国あてというのも面白い使用例だと思います。
 図版では切手の左側がやや黄ばんでいますが、これは耳紙部分です。また、このマテリアルは絵葉書で、裏は京城・南大門の写真です。
Lot No.2514 オリンピック東京大会5種完貼航空便
         東京オリンピック選手村 特印・小型印
Lot No.2514

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 東京オリンピック村郵便局は1964(昭和39)年9月15日から11月15日までの52日間、設置されました。しかしオリンピック村には関係者しか立ち入ることが出来ず、郵便局も郵頼などは受け付けなかったため、オリンピック村局の消印を押すのに苦労した人が多かったようです
 出品物はオリンピック村の特印と小型印、開会式当日の三日月欧文印を証示印として押印したドイツ宛ての実逓便です。ドイツ宛ての航空便料金は10gまで100円でしたので35円過貼となっています。
Lot No.2979 朝張郵便局(岐阜県)宛ての“通信事務”
Lot No.2979
(内容例)

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 郵便局間の所謂「通信事務」で、当時は「郵便事務」、「郵便御用」、「郵便御用向」などと封筒に書かれています(「郵便御用向」が最も多い)。
 明治7年から明治25年まであり、地元・岐阜県差出が最も多くなっていますが、東京・駅逓局差出のものもあり、消印の変化が楽しめます。
 N1B1(7年) N1B2(8年) N2B2(10年) N3B3(13年)があります。N2B2はデータの報告よりずっと遅い「10年11.25と」と「10年12.19ち」の2通を確認しています。 ほかにも貴重な資料が含まれているかもしれません。