第521回JPSオークション オススメ
Lot No.159 昭和白紙30銭、50銭、東郷4銭、計84銭貼、外信書留書状、イラン宛
Lot No.159

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 郵便料金は 船便書状80g68銭(20gまで20銭、20gごとに12銭増) 書留16銭、合わせて84銭。三菱銀行名古屋支店差出で、中継印の櫛型欧文印KOBE 8.7.31 NIPPON(紫)、着印の TEHERAN(アラビア文字) が、いずれも表面に鮮明に押されています。
 封筒の大きさは、横25p×縦17pで、横にすればリーフにすっぽりと収まります。戦前のイラン宛てというのも珍しいのではないでしょうか。
Lot No.175 第2次昭和 大東亜共栄圏10銭 地図なしエラー
Lot No.175

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 薄い茶紅で印されている地図の部分が消えているエラー。ゲーベル輪転機の2色刷で印刷されているので印刷機は通っているはずなのに、何らかの理由でインクが付着しなかったものと思われます。
 シート全体が「地図なし」になっているものは発見されていません。また“完全に”地図なしになっているものは少なく、出品物もルーペで見ると下方に僅かですが、赤いインクが残っています。
Lot No.187 第2次動植物国宝図案(円位)マリモ55円 銘版つき10枚ブロック、普通櫛型
Lot No.187

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 マリモ55円には3種類の目打型式があります。普通櫛型、正二連2型、そして逆二連2型です。このうち初期に印刷された普通櫛型が最も珍しい目打です。普通櫛型は第2次動植物国宝図案切手の中では他の額面の切手もカタログ価格が高くなっています。
 弥勒菩薩50円の〈印刷庁〉銘版は別格ですが、オオムラサキ75円もマリモ55円と同じように、普通櫛型の銘版つき10枚ブロックは、カタログ価10万円に評価されています。
 今秋のJAPEXの企画展示は「動植物国宝図案切手」です。マリモ55円の普通櫛型も“目玉”のひとつになるものと思われます。

Lot No.2421 鉄道75年小型シート 裁断ズレ
Lot No.2421

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 全体に印面が左寄りになっていて、銘版の〈印刷局製造〉が、もう少しでシートからはみ出してしまいそうな位置まで来ています。機関車の印面と左右の寸法を測ってみましたら、右が4.2p、左が3.0pでした。
 この鉄道75年SSは裁断ズレを時々見かけますが、上下に印面がずれているものが多く、出品物のような左右のズレは、それ程多くはないものと思われます。
Lot No.2427 犬山こども博小型シート、定常変種「涙」
Lot No.2427

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 10面シートの1番切手にある有名な定常変種で、こどもの左目から涙が流れているような赤茶の短線があります。こどもは笑顔なので“泣き笑い”の涙かもしれません。
 『郵趣』4月号で、犬山こども博の定常変種として「涙」が紹介されていますが、こちらは8番切手で、出品物の定常変種はこれとは異なり、形状から“涙らしい涙”です。