第526回JPSオークション オススメ
Lot No.2016

小判はがき1銭、福島大ボタ+N3B3 21.8.31 → KB2 羽前・米澤 8.31 は、両印共最終日

Lot No.2016

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 二重丸印の最終日に差出され、当日中に配達された葉書で、地形的に県内より県をまたいだ方が早い例。N3B3・KB2とタイプ違いが並び、もちろん大ボタも最終日。配達が翌日だったら丸一印初日とのサドル便になったのにとは誰しもが思うこと。ただ、考えてみれば最終日1日で完結した物の方がよほど少ないはず。玄人好みの一品では。
Lot No.2042

小判はがき1銭、KG 羽後・手蔵田 → KG 羽前・湯野濱、両印共希少局

Lot No.2042

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 今回のオークション冒頭は、130点にのぼる山形の郵便印特集。山形は、旧国名で羽前・羽後に渡り、それぞれのエリアで商業圏が複雑に絡み合って地域史として面白い対象となっている。特に二重丸印時代の局名を丹念に収集、門外漢ながらそそられる局名が多数見られ、ご親切にも出品者が希少局と注記されている。葉書の使用例ではあるが、羽後から羽前への県内便であり、しかも両局とも珍局という一粒で二度おいしいアイテムである。希少局との注記が無い物でも、使用期間の短い局なども散見され、地元山形の収集家だけでなく、二重丸印フリークにも十分楽しめるのでは。
 次回スタンプショウの第527回フロアオークション(4月19日(日)開催)では、更に時代をさかのぼった山形の消印コレクションが出品されます。ご期待下さい。
Lot No.2138

手彫はがき 小型仮名なし1銭、記番ハ34号(下総・野田)+KG 11.19 →
不統一○松戸 → N2B2 東京 8.11.220 は

Lot No.2138

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今回のパート2は、やはり明治の千葉県特集。下総・上総・安房の順に数は少ないが不統一印から記番印・二重丸印まで。下総には一部茨城も含まれ、特に難しい安房がまとめて出品されるのことは中々ないのでは。
 これまた葉書ではあるが、醤油で有名な野田の記番印で出され、中継に松戸の不統一印。東京の着印で年号も判かるのがありがたい。今でこそ東京のベッドタウンとして栄える松戸も明治はじめはまだ寒村、野田の記番印もそう多くはないはず。千葉には熱心な収集家が多く、激戦必至。メールだけなので、どうしても欲しい物には思い切った応札をお勧めしたい。

Lot No.2296

U小判2銭・旧小判紫2銭貼 、東京大ボタ+N3B3 16.3.26 チ → KG 岩代・郡山3.30、
異種同額面同時使用、紫1銭切手開封による切断跡(補修)
Lot No.2296

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同じ額面の前後のシリーズが貼られたエンタイアは異種同額面同時使用と呼ばれ珍重されている。郵便局で同一額面が切り替わるタイミングはそうは無く、利用者が家にあった古い切手を貼り、足りない分を郵便局で新切手を買って貼り足すのが一般的であろう。ただ逆に郵便局で売れ残っていた古い切手を在庫処分する場合もあり、貼られ方でいろいろ想像できる。
 手彫・小判の時代は国内書状料金が2銭だったので、1銭同志での新旧切手貼は時々見かけるが2銭以上の異種同額面同時使用は極端に少なくなる。これは国内書状の2倍重量便であり平凡な東京大ボタであっても立派な使用例と言えよう。U小判2銭の発行後3ヶ月以内の初期使用例であることも意義深い。開封時の切手に傷があるものの目立たず、その分割安の最低値となっている。
Lot No.2303

切手つき封筒 小判(小型)角型2銭トレース・ガーター型、東京大ボタ+N3B2 17.1.2 ろ
→ KG 伊勢・四日市

Lot No.2303

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 切手つき封筒は、状態の良い未使用を揃えることが大変だが、手彫よりむしろ小判以降の方が難しい気がする。一方さらに難しいのがきれいな使用例。同じセリフが続くが、東京大ボタであっても、立派な使用例。
 このように、今回のパート3は東京大ボタ関連の葉書・エンタ60数点。平凡に見えてもひと捻りした物も多いので、葉書の裏も含め目を皿のようにしての下見をお勧めする。
Lot No.2603

外信用はがき 厚手唐草往復3銭+3銭 両面使用(神戸⇔独国)
往信部 新小判5厘横P加貼 年号2字 KOBE 7 DEC 97 → 独国(PEINE6.1.98着印)、
返信部 新小判5厘 横P加貼 青×印抹消(独引受印無) → 年号2字 KOBE 15 FEB 98(着印)2印

Lot No.2603
▲往診部
返信部▼
Lot No.2603

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 外信はがきを熱心に専収されていらっしゃる方は意外に多いが、やはり往復はがき、その中でも使用例については皆さん苦労されているのでは。特に、国内の往復はがきも同様ながら往信部返信部が切り離されず残った両面使用は特に取り合いとなっているのでは。
 往信部・返信部それぞれ、3銭はがきに新小判5厘が2枚加貼されており、葉書収集家と小判切手収集家、どちらも狙って来るのでは。いずれにしても1リーフを飾るに足る十分なアイテム。どちらを表にしてリーフに貼るかも悩ましいところ。
Lot No.2746

2次国宝 松本城100円貼 外信印刷物 欧ローラー SUGINAMIMINAMI 1.X.77 → 米国、
JPS差立(「Philately in Japan」送付封筒)

Lot No.2746

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 新しい時代(とはいえ40数年前)の記念切手コレクションを目指す場合、特に苦労するのが見栄えのするエンタイア。低額の1枚貼書状ばかりでは単調だし、特に高額には苦労させられる。JPS差立ながら、郵趣家便と異なり立派な印刷物(残念ながら中身は入っていないけど)。他の切手との混貼でなく単貼なのもスッキリ好ましく、消印も三日月欧文印より欧文ローラーなのが嬉しい。