第539回JPSオークション オススメ
Lot No.58 旧小判4銭・5銭貼、不便地書留、東京大ボタ+N3B3 → KG 下野・富田(島着印)
Lot No.58

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 外信封書料金に合致する旧小判5銭のエンタイアは、その大半が米国宛外信カバーである。国内の封書料金が2銭のため、重量便であれ、未納・不足便であれ偶数のケースが多く、国内使用は思いの他少ない。
 封書2銭+書留料6銭+不便地配達料1銭=9銭料金に旧小判8銭と茶1銭でなく、旧小判4銭と5銭を組み合わせたところがミソ。平凡な東京ボタであるが、逆に東京であることが興味深い。小ぶりな封筒も好ましい、ゼネラル収集の使用例としては立派なもの。専門収集でも十分通用するのでは。
最低値:20,000円
Lot No.90 U小判1銭8枚・2銭15枚(1枚大キズ)貼、15倍重量書留便、大阪ボタ(24印)+18.3.13、朱〇局、封全体にややシワ
Lot No.90

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 U小判1銭と2銭が多数市松模様に貼られた派手なエンタイア。一部切手にキズ、相当な重量便だったせいでの封全体にシワはあるものの、多数貼に関わらず図体がその割に小さいので標準の1リーフに楽々貼れるアイテム。
最低値:5,000円
Lot No.137 補助貨幣代用切手、5(Cu1)、10銭(Cu2)、20銭(Cu3)、他未裁断シート2種
Lot No.137

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 海外では戦時下の物資不足の折、郵便切手が透明のコインケース等に入れられて硬貨(補助貨幣)の代わりとして流通する例はよく散見されるが、日本においては田沢切手の時代に台湾・朝鮮で特別郵便切手台紙として発行・流通されたのが唯一の例である。
 これら3種の額面に加え、2種の10枚未裁断シートが添えられている(図版参照)が、これまで余り目にしたことがないものでは。使用目的は郵便ではないが、台紙に郵便切手の名称があるからには、伝統郵趣・郵便史・テーマチクのいずれの分野でも生かせるマテリアルに違いない。
最低値:30,000円
Lot No.189 郵政省払下郵便切手150g (全郵普)未開封(封検印付)、貼付切手 翁の面140円(453) ローラー 麻布 54
Lot No.189

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 若い人にははやピンと来ないかもしれないが、昭和30~50年代の切手ブームを支えた当時郵政省の外郭団体に全日本郵便切手普及協会(全郵普)があった。週刊「切手」紙、みほん切手をベタ貼した「新「切手解説書」と並んで、別納郵便で集中使用された切手のシート・塊の使用済を全国の郵便局より回収、箱や袋に入れ収集家に頒布していた。櫛・ローラー等の日付印と共に、効率一辺倒の波消は収集家の顰蹙を買い(切手商のパッケットも波消抜きは高かった)、後日郵政省は波消にも局名や日付を入れたのもご愛嬌だった。
 その袋入を全郵普がそのまま郵送、受取人が開封せず保管した郵趣史上でも稀有、貴重なもの。玉手箱の中身が果たして何か。開けて浦島太郎になるか、夢を見続けていくかは落札者にだけ与えられる権利。
 メールの部には、当時の箱入未開封品が3箱出品されている。No.2860(昭和41年)、No.2861(昭和50年)、No.2862(昭和51年)。ワイン同様、何年物かによっては激戦となること必至。
最低値:1,000円
Lot No.300 大正銀婚8銭(C40)・大正銀婚20銭(C41)・風景1次2銭(213)貼、航空便、
        欧櫛 OSAKA 3.6.28 → シベリア経由 → (裏) BERLIN 17.6,28
Lot No.300

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 No.290~338は航空郵便の専門収集のパート。一寸ひねったものが揃っている。かつては初期の航空郵便、少しでもフィラテリック臭さをなくすよう普通切手貼が好まれたが、どうせ郵趣家便が当り前、記念切手それも高額が貼られたカバーは華やか。記念切手の伝統郵趣の使用例としても立派に役目が果たせる、一粒で二度美味しいアイテム。
最低値:18,000円
Lot No.393 大東亜戦争記念報告葉書2銭(CC4) ハワイ空襲3+2銭、櫛 岩手・盛 19.1.29
Lot No.393

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 記念はがきでも競争点で高位入賞の昨今、これだけの数の使用例がまとまることは本当に珍しい。
 フィラテリックとは言え、丁寧に通信文も書かれているのが何より。前後のロットとの選別が難しいほど。保険で全部入れたら全部落ちてきたり、なんて果報はライバルが許しっこない。
最低値:15,000円
Lot No.419 小包葉書 議事堂3円(PP1) 間隔5.0mm、3円収納 高梁、櫛 岡山・玉川
Lot No.419

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 これまた若い人には小包葉書って何?小包に信書を入れてはいけないというが荷物の中の手紙の有無をどう調べるのか。また普通葉書より1円高い(針金代?)のも解せない。3円葉書は、普通葉書がすぐ値上げとなり、このような収納印か3円分の加貼例が前後のロットにも。小包葉書は思わず手を出すが、際限なく奥深いミクロのテーマ。中途半端では到底落札は期待できず、思い切った応札をぜひ。

最低値:30,000円