第543+544回JPSオークション オススメ
Lot No.2019 赤二貼 根室ボタ
Lot No.2019

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 根室ボタは大型ボタ印の中で難関の一つ、珍品の那覇ボタと同じ第5次使用局(明治20年2月から)です。第5次から第8次(若松)まで希少局が続き、エンタイアのカタログ評価も高いものが多くなっています。
 出品物は、根室 明治21年7月5日の消印ですが、着印は渡島・大野7月14日となっていて、9日間もかかっています。大野は函館の近くなので、船で運ばれたものと思われますが、“最果ての地”からの郵便逓送の困難さを物語っています。
最低値:80,000円
Lot No.2131 旧小判45銭 4枚プロペラ印
Lot No.2131

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 旧小判45銭だけで1リーフを作るのには相当の努力と資金力を必要とします。紙質(刷色)は2種、目打も2種しかないので、あとは消印で数を増やさなければなりません。消印は外郵ボタ(横浜、神戸、灘崎)外郵白抜き十字印のほか、無声印が一般的です。
 出品物は中期白紙(赤色)なので4枚プロペラ印が映えています。上部の目打は2ヶショートで、右下に極少シミがありますが、あまり気になりません。カタログ評価は15万円となっています。

最低値:20,000円
Lot No.2223 1次信昭和 北斎の富士1円6枚ブロック 定常変種:「E」が6
Lot No.2223

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 昔から有名な定常変種、「1EN」の「E」が「6」に変形しています。単片ですと位置が分かりませんが、出品物は6枚ブロックで、2番切手だということは一目で分かります。3番切手に菊花紋章の下の雲が切れている変種もオマケとして付いています。マージンも広く、最良の状態の切手です。
最低値:3,000円
Lot No.2228 1次新昭和 北斎の富士1円、3次新昭和らでん10円6枚貼、航空便
Lot No.2228

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 61円分の切手が貼ってあります、基本料金 書状20gまで16円、宛先地帯別航空増し料金 第2地帯10gごとに45円、合わせて61円となります。北斎の富士1円の適正使用と言ってもいいかもしれません。
Lot No.265 最低値:2,000円
Lot No.2359 鉄道50周年祝典記念絵葉書
Lot No.2359

▼タトウと付録
タトウと付録

画像をクリックすると
拡大してご覧になれます。
 去年は鉄道開業150周年でしたが、100年前の大正10年は50周年でした。帝国鉄道協会から「鉄道50周年祝典記念絵葉書」がタトウ付で発売されました。絵葉書は「特別運行列車」「東京駅」など4枚で、それぞれ記念切手が貼られ特印が押されています。
 興味深いのは同封の「鉄道略図」です。大正10年当時の鉄道路線図が描かれており、山手線は上野―神田間が空白になっていたり、総武線は両国橋が発着駅となったりしています。北海道では室蘭本線の長万部-東室蘭間が載っていません。
 また、鉄道創業時の「汽車出発時刻及び運賃表」も別の“付録“として付いていて当時の様子がうかがえます。
最低値:3,000円